42通と6ヶ月
俺が、白血病で入院3週間目になった頃のことだ。
いつもと同じように時が流れる。
未だに、お見舞いに来る奴もいない。
それもそうだ。
俺は、学校でも一人。家でも一人。塾でも一人。
それは、周りの奴らがガキっぽくて、付き合うのも面倒だからだ。
「まぁ、特に仲良くした奴はいないからな。しょうがない。いつものことだ。それに俺は天涯孤独だからな・・・」
そんなことを考えてると、母が、部屋に入ってきた。
そして俺の携帯をカバンから出ながら、
「沢山メール着てるよ」と母はにやけた。
まぁ、どうせ出会い系の勧誘か、商売目的のメールだな。と思いながらも、メールを開く。
馬鹿っぽい内容のメールが、42通も入っていた。
「大丈夫か?見舞い行ってやろうか?そんときは何かおごれよ。」
「早く戻ってきてね。あんたがいないと、何かいやだ。」
「学校サボれるなんていいよな〜。俺と交換すっか??(笑)」
「MDプレイヤーさっさと返せ!お前が死んでも、追っかけるからな(`ヘ´*)」
「返事よこせ〜!さっさとよこせ〜」
・・・・・。
嬉しかった。
涙が止まらなかった。
あいつらは、俺を見ていてくれた。
つまらないと、決め付け、付き合いを拒んだ俺を憎んだ。
泣きながら、500字ギリギリまで文字を埋め尽くし、感謝を書き綴った。
6ヶ月・・・あいつらとの6ヶ月もの間の、隔たりは、底知れない。
でも、こんな良いヤツ等となら、6ヶ月も取り戻せる気がした。
そして今、俺は無事退院し、こんな最高の馬鹿ガキたちとともに、学園生活を送っている。