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GUNGNIR〜グングニル〜 投稿詩「Lost smile―居なくなった優しさ―」

Lost smile―居なくなった優しさ―

 

誰も覚えていないほど昔 村には一人の少女が居た

綺麗な姿と裏腹に その心と口調はとても男っぽい

だけどいつからか俺と彼女は くだらない話を切り出してた

 

いつもの口調で少女は 不貞腐れていた俺に言ったんだ

静かで それでいて厳しげな、彼女の声で

叱咤とか激励とか そんなことじゃなく

 

「どんなに深く刺さった刃でも 何時か 傷は癒えるだろう

だから死ぬほど痛くたって、諦めたりはするなよ」

 

彼女にしてみればそれは 口から出た単純なこと

どれだけあんたは強いんだ?

俺は一生 あんたにだけは叶わない

 

ある日、村に白いローブの男が現れた

そいつは俺にただ一言を云うと去っていった

「少女の命はもう少ない 終わりの合図は今日の晩

蒼い月夜に出迎える それまでに泣いておけ」

 

男は唐突な別れを呆気なく宣言した

これが夢であればいいと 誰もが言った気がしてる

 

彼女はまたいつもみたいに 花みたいな笑顔でいた

白い男のことを言おうとしたら

その顔が一瞬強張って 静かに石になった

 

「幸せか?不幸せか?

そんな決め付けられた人生に用はない

私はとても醜いけど それでも空見て生きてんだ」

 

昨日の彼女の言葉が胸に重い傷をつける

あんたは癒えると言ったけど これは少し泣けそうだ

どうすればあんたみたいに笑える日が来るんだろ

あんたなら知ってた 当たり前の知識が恋しい

 

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