Darling
お前の産声が聞こえた時の あの喜びは今も覚えている
いつか お前に晩酌を…… なんて馬鹿な夢を見ながら
日に日に大きくなるお前を 毎日大切に愛でていた
「一緒に洗濯しないで」 そう言われた時は
仕事も手に着かない程だった
子離れし損ねた私を どうか笑っておくれ
そんなお前が 人生の伴侶を連れてきた時は
それはもう あいつに殺意さえ覚えたよ
結局お前は 白いドレスを纏って あいつの横に立っている
きっと綺麗なんだろうな 涙で滲んで判らないよ
そうか だからお義父さんは あんなに泣いていたのか
どうか幸せになってくれ それだけが私の願いだ
……あと、帰った時は 私にも晩酌をしておくれ
傘を貸してくれたあの日から モノクロの世界に虹が生まれた
同じ高校だと知った時は 本当に驚いたよ
気付けば あなたをいつも見ていた いつでも あなたを想っていた
たまに話す時は 息が苦しくなって まともに話さえ出来なかった
あなたの夢から目覚めた日には 目さえ合わせられなかった
熱を圧して通学した時の あなたの優しさが温かかった
卒業式の後 一生分の勇気を出して あなたを呼び出した
口を開くことさえ出来ない私を あなたはずっと待ってくれた
信じられないくらい時間を掛けて ようやく一言を口に出来た
一瞬の沈黙さえ耐えられなくて 崩れ落ちた私を
あなたは そっと包んでくれた
今は離れ離れだけど 心は繋がっているから
たまに淋しくなるけど あなたの温もりが まだ残っているから
けど メールや電話もいいけど たまには抱いて欲しいよ
だから なるべく早く帰ってきてね ずっと待ってるから