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GUNGNIR〜グングニル〜 投稿詩「二人の旅人の話」

二人の旅人の話

 

果てしない旅の途中で 怪我をしてしまって

それが癒えるまでの しがない休憩所

ただ それだけの場所のはずだった

 

ちょっと不便だけど 居心地は良くて

そこにいた人々は いい人ばかりで

優しくて 暖かくて かけがえが無くて

離れたくない そんな思いに反比例して

傷は着々と癒えていった

 

次の朝日が 旅の再開の合図

一つの灯火も無い夜に この旅の意味を考えた

得た傍から捨てていく旅

出会った傍から別れていく旅

果たして 何の意味があるのだろうか

 

怪我を圧してでも 歩き続ければよかった

こんな疑問を抱いてしまうぐらいなら

寂しくても 声を掛けなければよかった

いずれ別れてしまうぐらいなら

 

一睡も出来ずに迎えた朝

大きな鞄を背負った人が 大勢に激励されていた

彼にとって ここが始まりの地になるのだろう

戸惑いと それ以上の希望に満ちた瞳

僕も あんな目をしていたのだろうか

 

始まりの地の方角から 強い風が吹いた

僕を後押しするような 暖かい風が

どうやら 行かねばならないらしい

最後に 空を見上げて願った――

 

歩き始めた彼に 追いついて声を掛けた

「途中まで一緒にどうだい?」

 

皆と同じ空を いつまでも仰げますように

 

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