僕等の物語―散華―
哀しげに弾かれたピアノ 君の影が薄く浮かんでいた
溜息の痛みが心を知らずに通り過ぎる
ふと見上げた宇宙(そら)に君は居ない
季節が過ぎていく中で 僕はただ愛おしさを思う
今はもう誰もいない森の中
散ると知っていたはずの花が一輪咲き誇る
あの頃に還りたいだなんて考えたことはないけれど
届いてくれない いろんなこと見えてくるだけで
傷つきたくなくて 綺麗なものだけ飾って
いま僕は何の為に飛びたがっているのだろうか
コタエが無いからそうしてる
人は鳥に憧れるのが人なのだと神話が言った
月の咲く空に君は居てくれない
鳥の羽が生えていればいいの?
面影を探すのはもうヤメにしよう
それよりも今の宝物を失くさない様にしておこう
今はまだ誰も僕達のことを語れないのだから
今はまだ誰も僕達の物語を知らないのだから
振り向いて儚く笑う 君の顔が浮かび上がった
空を飾り 散りばめて眠る 君が優しかった様に…
逢いたくて触れたくて苦しい
君に嫌われたからって世界の誰からも
嫌われるというワケじゃないんだろうけど
僕にとっちゃ同じことなんだ
何を知ってしまったら大人に変わるのだろう
それでさえ未だ知らない僕はいつまでも幼稚なままで