乞食ノ少女―庇う―
動きを止めなくては奴に見つかってしまう
血を浴びるのは嫌いだから逃げるようにして翔んでいく
こんな不覚を味合わせたのが君だなんて
劇の中で主役を演じるにはまだ早過ぎるから
目立たない場所で主役の美女を支えることにした
もうそろそろ別れの詞が頭を過ぎり出す頃
止まると言いながら、止まっていない
本当はこんな自分も理解して欲しい
綺麗なドレスに憧れを持つとロクな結果には…ならない
衛兵達は成り上がりの魔物を討つ
独りの乞食は逃げ惑いつつ言葉にならない言葉を繰り返し
…そこで舞台は君の所為で一変する
乞食を英雄と呼ばれるモノが庇う訳が無いのに
如何してヒロインじゃなくて私を守ってくれている?
そうすることによって美女は醜くなるというのに
台本の無い舞台に風が吹き音が途切れる